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明け渡しを終えて

こんばんは、中村です。またもやご無沙汰してしまいました。

 

昨日2月10日に無事に店舗の明け渡しも完了し、ようやくほっとしました。

 

私は整理整頓が不得手で、特にまだ使える物を捨てることが大の苦手で、そのためにずいぶん片付けに手間取ってしまいました。

 

なので1日から撤収作業をしていたにもかかわらず、時間が足りなくなって最後の二日間は店に泊り込み、朝晩となく作業を続け、叔父や友人達にも手伝ってもらって何とかギリギリで間に合った感じです。危なかった……

 

これが閉店直後の2月1日の写真

そしてこちらがすべての備品を撤去した後の明け渡し直前の写真です。

こんな店だったんだ! 完全にスナックにしか見えない……

 

最終日、明け渡しの時にはお掃除お手伝いの友人二人も立ち会ってくれました。おかげで空っぽになった店で最後の乾杯もでき、さびしさも軽減され、さわやかに店から立ち去ることが出来ました。

 

鍵を返した後に3人で雪祭りのすすきの会場で氷像を見てきました。

毎年楽しみにしている魚の入った氷像は今年も健在でした。

 

この写真は開催初日の5日に撮影したものなのできれいですが、10日は気温が高く、結構溶けていました。

 

氷像は好きなので店を開けて以降毎年一人で見に行っていたのですが、やっぱり人と一緒に見るほうが楽しいですね。

 

雪祭りを見た後は、友達の夫が家まで送ってくれ、快適に帰宅することが出来ました。最後の最後までお世話になりっぱなしで、人の情けが身にしみました。

 

ワンルームの部屋が店から運び込んだ大量の荷物で足の踏み場もない状況なので、帰宅後すぐに整理を始めたのですが、なんだか悪寒がしてきて、体温を測ると微熱があったので、布団を敷くスペースを空けて、たまった録画やオリンピックを見ながら早い時間から横になっていました。

 

一晩寝たらすっかり熱も引き、今日の朝にはとてもすっきりしていました。すっきりと言うか、久しぶりに正気を取り戻したと言うか。

 

1月は毎日たくさんのご予約をいただき、すべてのお客様をミスなく全力でお迎えすることに精一杯で、2月に入ってからは疲労と達成感で数日放心し、その後は撤収作業に追われ、明け渡しを終えて熱が上がって下がって、ようやく通常の私に戻った感じです。

 

なんだか1月から昨日までのことがすべて夢、というか、連日連夜続く祭りだったような気がします。

 

いや、この私が憧れのすすきのの店主になれたこと自体が夢のようなもので、開店から昨日までずっと祭りだったのかもしれませんね。

 

 

さて、大変に今更ではありますが皆さま、改めて春道堂へのご愛顧、本当にありがとうございました。

 

この寒い中わざわざお店に来てくださるだけでもありがたいのに、平日まで毎日満席になるなんて、なんとすごいことだったか!

 

また、閉店に際してはたくさんの贈り物や過分なるお褒めのお言葉、メールやお手紙も頂戴しました。

 

しかしながら、一月の後半は疲労困憊していることも多く、皆さまからのご厚情に対して、きちんとお礼を申し上げられていたのか、いささか不安でもあります。

 

もう直接お目にかかってお礼を申し上げることが出来ないのが申し訳なく歯がゆくありますが、本日改めてここにお礼申し上げます。

 

 

 

昨年の夏に閉店を決意したころはお客様が一人も来られない日も多く、私の何がダメなんだろう、店の何を変えればいいのだろうと、自分と自分の店を否定するばかりの毎日でした。

 

しかし、最後の最後に連日満席の大盛況となり、春道堂はこんなにもたくさんの素敵なお客さんに愛されていたのだと気付けたおかげで、一度は失った自尊心を取り戻すことが出来ました。

 

使い古された言葉ではありますが、やはり声を大にして言わずにいられません。

 

 

春道堂の半分はやさしさで出来ています

 

 

と!

 

お客様、友達、親族、業者さん、グリーンビルの社員さん、開店前から閉店後まで、たくさんの人が応援し支えてくださったおかげで、すすきの感ゼロの私が3年8ヵ月もの間、営業を続けることができました。

 

皆さま本当にありがとうございました! 

 

春道堂に関わってくれた全員の人生に幸多かれと心よりお祈り申し上げます。

 

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