2020年

4月

19日

ご無沙汰しております

こんばんは、中村です。ご無沙汰しております。新型コロナウイルスの流行で大変な日々が続いておりますが、皆様お元気でいらっしゃいますか?

 

緊急事態宣言を受けて私の職場もついに臨時休業となりました。まさか生きているうちにこんな経験をすることになるなんてと、いまだ信じられない気持ちです。

 

自宅待機中なのでもちろん出かけることも人と会うこともできず、健康維持のためのウォーキングと食材の購入くらいでしか外出していません。しかし、働いていない間も満額ではないにしてもお給料をいただけるとは、本当に会社員とはありがたいものです。

 

 

そして、私の愛するすすきのが甚大な影響を受けていることに日々心を痛めています。

 

たくさんの店主たちが必死に努力して作り上げて来たすばらしいお店が、何の落ち度もないのに、ウイルスのせいで失われようとしています。

 

実際に私が気に入って通っていたお店も閉店することになりました。無念な気持ちは誰よりもわかりますし大変残念ですが、どうにもできません。

 

私がもし今店をやっていたらどうしていただろうと考えると、少人数の貸切形式にしてでも、なんとかして営業する道を選んだのではないかと思います。

 

店主だって感染することは怖いはずですが、収入が断たれると廃業せざるを得なくなります。おそらく多くの個人店は危険と知りつつも無理して営業し、営業している店があれば飲みに行く人も居ます。

 

自粛を要請するなら当然それと平行して速やかに補償金を出してあげて欲しいと切に祈ります。

 

このウイルスの流行が収まって、晴れてすすきのに遊びに行ける! となった時に、あの華やかなネオンが消え、ビルは空きテナントだらけで、お気に入りのお店がなくなってしまっていたら、なんて寂しいことだろうと思います。

 

国にはただ繁華街へ行くことの自粛を要請するだけではなく、なんとか手を差し伸べてあげていただきたい。本当にみんなをなんとか助けてあげて欲しい。

 

 

最近は気が滅入るのでニュースもあまり見なくなりました。果たしてこの戦いはいつまで続くのだろうと考えると、暗澹たる気持ちになります。

 

しかしこの日本はたくさんの人の命が一瞬で奪われた東日本大震災から10年もせずにかなりの復興を遂げました。それに75年前は戦争ですべてを失い焼け野原だった国です。

 

今回もきっと最短距離で復活して、街や飲食店が人でごった返し、いつでもどこでも大声で楽しく語り合える毎日を取り戻せると信じています。

 

とにかく今は一人一人が感染せずに生き延びることを考え、気を引き締めて行動するしかありませんね。

 

そして、日々戦場のような状況であろう医療関係者の皆さんと、休まずに働いていらっしゃる皆さんに心より敬意を表します。

2019年

10月

27日

あの場所は今

こんばんは、中村です。長らくご無沙汰しておりました。って、誰か見てくれている方はおられるのでしょうかね?

 

おかげ様で私は大変元気に働いております。市内某所で毎日餃子やしゅうまいを一生懸命作っております。札幌市民なら頻繁に通りかかる場所なので、偶然にお目にかかった方もおられるかもしれませんね。

 

朝は6時台に起き夜は12時前には布団に入る、春道堂を経営したいた時とは間逆の健全な朝型生活にもすっかり慣れ、ハードな肉体労働ゆえ体重が減りたっぷりと筋肉がつき、成人してから最も理想的な体型となりました。友達のみならず友達の夫や息子にまで筋肉を見せびらかす日々です。

 

15年近く自営業とアルバイト生活だった身としては、規定の時間働くだけでなにか失敗しても叱られても毎月同じ額の給料をもらえて、年金や健康保険も払ってもらえて、交通費や有給ももらえるなんて、会社ってすごいなぁと痛感しております。

 

 

さて、今でも私は月に何度もすすきのを訪れています。友達と飲み会もあれば一人飲みや買い物のついで、ただの散歩ってこともあります。今でもすすきのは大好きですのでね。隙あらばすすきのに向かいます。

 

で、一時期は行く度に春道堂跡地に新しい店が入っていないかチェックしていたのですが、ぜんぜん決まらないのでしばらく観察を怠っていたら、先日新たに「ポップ・アップ スナック 都通りスタジオ」と言う看板がついているのを発見しました!

 

なんだろう? POPミュージックを聴けるスナックか? ならばぜひ行きたい! と思い検索したところ……

 

http://himag.blog.jp/55101405.html

 

う~む、どうやらお店ではなく、対談を収録するためのスタジオのようです。まさかこんな使い方があるとは…… 

 

記事には居抜きのスナックを改装と書かれているけど、前は料理屋だったんですけどね…… いや、料理屋だった頃から、どこからどう見ても、スナックの内装ではあったのですが……

 

そして、あの湾曲したカウンターの中のあの厨房に私以外の人が立っていること、私のお客さん以外の人が店内で楽しそうにしていることに、ものすごい違和感を感じました。

 

店を閉めて1年8ヵ月が過ぎ、すっかり会社員生活も板についたというのに、いまだ「私の店」と言う感覚が残っていることに自分でもちょっと驚きました。

 

私が飲みに寄れる店じゃないのは大変残念ですが、私が友達と相談しながら真剣に考えた末に決めた壁紙や床、椅子やソファーがそのまま使われているみたいで、あの内装を気に入って使っていただけるのなら、それはなんだか嬉しいです。

 

店内禁煙で出るときには大掃除をして内装をきれいに保った店ですので、末永く活用していただけたらいいなぁと、今や何の権利もない立場なのに思います。

2019年

3月

03日

確定申告を終えて

こんばんは、中村です。気がつけばもう3月ですね。北海道の長く苦しい冬を乗り越えた末の春は一年で一番好きな季節です。

 

今日はお休みで確定申告に行って来ました。書類記載上の不明点をいくつか確認したかったので相談コーナーに並んだのですが、日曜のせいかタイミングが悪かったのか、丸椅子に座って2時間半以上待つことになりました。

 

朝から確定申告用の書類を印刷して最終確認をし、10時半頃には出かけたのに、税務署を出たときは2時を過ぎていました。外は風もなく、春めいてあたたかく、すばらしい青空でした。

 

昨年の確定申告に行った日もいい天気だったことを思い出し、ちょっと切なくなりました。あのころはまだ次の仕事も決まっていなくて、もちろん不安もあったけど、どこにも何にも所属していないことの開放感も強く感じていました。

 

そんなことを思い出しながらちょっと遠回りして春道堂時代に毎日のように通っていたスーパーに寄り、時間をかけて買い物をしてから帰宅し、一時間ほどお掃除をしたらもう晩ごはんの支度の時間になっていました。

 

こうして月に6回の貴重なお休みの一つがあっと言う間に過ぎ去って行きました。早く終わったら街に出て本屋にでも行こうかと思っていたのにそれも叶わず……

 

そしてふと気付いたのですが、休みの日にどこにも出かけず(税務署には行ったけど)、誰とも会わずに過ごしたのは、もしかしたら今の職場で働き始めて初のことかもしれないと。

 

私は外出好きなので、何もせずに休日が終わることなどものすごく損をした気分になると思っていたのですが、家にいる時間が長いと一日が長くゆったりと感じられ、たまにはこういう休日も悪くないなと。

 

 

確定申告を終え、出し忘れていた廃業届けも一緒に提出し、春道堂に関することのすべてが完全に終了しました。ついでに帰宅後になんとなく片付けないままでいた春道堂関係の書類を押入れにしまいました。

 

さびしさもちょっとありましたが、すっきりした気持ちの方が大きいです。私もまだ45歳。人生の折り返し地点を過ぎたばかりです。ここまで色々あったけど、これからもまだまだ色々あるかもしれません。

 

今の会社に入社して一年近く過ぎたと言うのに、いまだ日々叱られてばかりの修行中の身ですが、現状に満足せず、未来を信じてより良い人生を選び取るために挑戦する気持ちだけは常に持ち続けたいですね。

 

明日は月曜、土日お休みだった方も多いと思います。休み明けはけだるいかもしれませんが、生活の糧を得るため、みんながんばりましょうね!

2019年

1月

31日

あれから一年

こんばんは、中村です。今日は1月31日、思い起こせば一年前の今日が春道堂営業の最終日でした。

 

あれからもう一年もたったのだと思うとなんとも感慨深い。あっという間のような気もしますし、永遠と思えるほど長く感じた時期もありました。

 

昨年の一月の後半はもう最後だから1名様でも多くお迎えしたいと極限までご予約を受け付け、昼も夜も貸切満席という日もありました。

 

しかし店主も従業員も私一人だけですので、寝ているとき以外はずっと働いているような日々が続き、一月の後半には限界に近いほど疲労困憊し、いつ倒れてもおかしくないとの危機感を覚えつつ働いていました。

 

なので、お客さまにご迷惑をおかけすることなくすべてのご予約をまっとうできた最終日は、寂しいと言うよりもほっとした気持ちが大きかったのが正直なところです。

 

色々と落ち着いた今になって閉店前後のブログを読み返すと、なんとも切ない気持ちになります。

 

実は閉店日前後一週間は毎日店に泊り込んでいたんですよね。閉店前は仕込みのため、閉店後は片付けのため、目が覚めたらすぐに作業をして昼間に一度家に帰って入浴と着替えをして店に戻る日々でした。

 

丸々一週間、昼も夜もなくたっぷりと過ごしたおかげで、離れがたかったあの店とすっきりとお別れすることができました。

 

 

今はしがないサラリーマンのこの私が、子供の頃からの憧れの街だったすすきので三年以上も店主として過ごしていただなんて、すすきのの一等地の一室をまるで自宅のように使っていただなんて、奇跡のような夢のような出来事だったと今でも思います。

 

これから毎年、1月31日を迎えるたびに、茶色くて狭いあの店がぎゅうぎゅう詰めの超満員になった最終日のことを、少しの切なさと共になつかしく思い出すことでしょう。

 

大勢のお客さまやお友達に全力で応援していただいたにもかかわらず、私の力不足で志半ばで閉店することになってしまいましたが、それでも本当に春道堂を開いてよかったです。

 

閉店して一年以上が経過し、めったに更新をすることもないのに、まだこちらを見てくださっている方がおられることもありがたく思います。

 

長い人生のほんのひと時かもしれませんが、あの店で一緒に過ごすことができた皆様の今後の日々に幸多かれとお祈り申し上げます。

2019年

1月

01日

あけましておめでとうございます!

新年あけましておめでとうございます! 

 

さて、昨年中は春道堂にて大変お世話になりました。思い起こせば去年の1月はご予約でびっしりで、大晦日から2日まではお休みをいただき、実家で朝から酒を飲みつつ、残りひと月の営業のための鋭気を養っていたものです。

 

15年ぶりに会社員になった私の今回の年末はなかなかハードでした。街中の商業施設内のテイクアウト専門店で働いておりますので、当然年末は稼ぎ時の大忙しでして、30日から31日にかけてはオードブル作りのために職場に泊り込んでおりました。

 

31日は疲れ切って帰宅直後に倒れるように眠ることになろうかと思いきや、長時間働き抜いた達成感で妙にテンションが上がって、酒を飲みながら紅白を全部見た後にジャニーズカウントダウンを見てカウントダウンTVスペシャルまではしごしました。歌番組が好きなので至福の時間でした。

 

私は子供の頃から紅白が好きで、これまでは毎年年末年始は実家に帰っていたので、親や親戚と一緒に見ていました。今回は45歳にして初めて一人で見る紅白でしたが、これはこれでなかなか趣深かったです。

 

ただ、合間合間にはさまれるNHK番組の宣伝っぽいものや企画物は、みんなで感想などを言い合いながら見るには悪くないのですが、一人で見ているとあまりにも退屈なので、紅白は録画して時々他の録画番組を再生して間を稼ぎ、興味のない曲や企画物等を飛ばながら見ました。

 

ところで今回の紅白は全体を通してなかなか良かったと思いませんか? 私の世代でも知っている歌手や知っている曲が多く、若者の歌でも予想外に胸を打たれたものもありました。

 

飛ばして見たせいもあるかもしれませんが、最後の1時間ぐらいはほぼリアルタイム視聴でしたし、紅白マニアの私からしても、近年まれに見る面白さだったと感じました。

 

 

元日の本日は休みで、昼から初詣に行きその後銭湯に向かって初湯に浸かり、湯上りにはビールを飲んで、銭湯に置かれている漫画を読んでと、一人でも極めて有意義に過ごしました。

 

銭湯のサウナ内でいきなり全裸で体操を始めた高齢女性がおり、その時彼女のすぐ横に設置されたテレビからはMAXの冬の定番曲「一緒に…」が流れていて、紅白で注目度の低い歌手が出てきた際に行われる謎演出(曲と関係ないハードなバックダンスやけん玉等)を彷彿とさせて笑いをこらえるのに必死でした。

 

そんな風に一人は一人なりに楽しい正月を過ごしていたのですが、明日は始発で出勤なので、もう少ししたら寝支度に取り掛からねば。

 

 

昨年は店を畳み、44歳にして新入社員になり、新たな仕事に悪戦苦闘し、大いに自信を喪失したりと、我が人生最大級に激動の一年でしたが、何とか乗り切って無事に年を越せたことで自信になりました。

 

前年が大変だった分、今年はもっとずっと良い年になるような予感がします。

 

皆さんにとっても私にとっても楽しくすばらしい一年になりますように!

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